人は社会によって活かされ社会によって壊れていく壊れゆくときは簡単に壊れ、壊れたものは死へ向かう。活かされているときは気付かない。この社会で生きること、生と死は紙一重の差しかない。
知らないというのは恐ろしいが、知らないということは 救われることでもある。
人の価値は、収入だけで決まるわけではない。人の価値は、その人の周囲に集う人の数で決まる。 たった一人でもつながっていれば、いるだけでその人にとって、あなたにはその価値がある。
努力すれば、色々なことに挑戦できると思っていた。歳を重ね、経験を重ねれば、できることが増えると 思っていた。年月は反対のことを教えてくれる。
男女の未練、友への未練、 終わった人間関係の未練はないほうがいい。 不幸のもと。でも、この世への未練はあったほうがいい。 楽しいこと、幸せへの期待、 それだけじゃない。 見られたくないメールとか、散らかった部屋とか。 そうすれば片づけてから逝こ…
人間、誰でも調子の悪いときはありますよ、救われる言葉。
失うモノ、去っていく者、人生は戻らないものの積み重ね。+を掴むか、−に打ちのめされるかの違いだけ。
希望があるから人は生きられる。でも、希望があるように見えるから、辛くなる。
都心へ向かう電車の先頭に乗ったら、 ある駅で、小さな女の子がホームで運転手に手を振っていた。 そうしたら、運転手も、ばいばいって振りかえしていた。なんだか、心癒されたのは、運転手の優しさだけでなく、 人に手を振る、その子の普通の感覚。今の世界…
出てくる言葉がすべてネガティブなとき。無理に書くのはやめようと思う。言葉にも自分にも深呼吸。必要な時期もある。
人には最低でも一つ以上の扉が開いているはず。希望への扉。 幸せへの扉。 成功への扉。 堕落への扉。 絶望への扉。自分の扉がどの扉なのかは開いてみないとわからない。いや、開いた後でもどの扉を開いたのかはわからない のかもしれない。
誰かに必要とされるために、人は頑張る。必要とする人によって、人は生かされる。必要とされなくなったとき、人は何処へ行くのか。
目当ての店が開いてなかった不運。そのおかげで新しい味に出会えた幸運。人生なんてそんなもの。「ついてない」とつぶやいた瞬間、実は、新しい扉が開いたってことに気付かないとね。
積み重ねたものを捨てること。新たなものを取り込むのに必要な準備。
夏の朝、少し早く起きた時の まだ熱せられる前の空気には、 子供の頃の記憶を思い出させる 引力を感じる。匂いのような、温度のような、 不思議な感覚。 懐かしい感覚。 優しい感覚。
悪意に満ちた資本主義が広がりはじめている気がする。
一人でいる孤独は、二人でいる孤独よりも はるかにましだ。
夏の準備にかかる浜辺をみながら、ふと考える。なんで、海を見ながら飲むビールは旨いんだ?
言葉は、発した瞬間からは相手のものだ。そんなつもりじゃない、はエゴにすぎない。
旅に出て、そこで朽ち果てたとしたら、 どれだけのひとがそのことに気付いてくれるのだろう。メールアドレスは、所有者が朽ち果てても、 ただ受信を続ける。
郊外行きの電車に乗る。立っているひとは、そう多くない時間の列車。ふと違和感を感じ、見渡す。本や雑誌を読んでいる人が、全部で一人、二人、全部で9人も。そして、頭を下げて携帯の画面を見続けてる人が誰もいない。そんな光景が、タイムスリップのよう…
もう遅いと思いたいのか、思いたくないのか。あきらめたいのかあきらめたくないのか。交錯する心。
旅立つ勇気、とどまる勇気、どちらにもエネルギーがいるようになる。それが歳を重ねること。
自分が一番大変だと思っているひとの言葉は、その本来の説得力を失う。相手の身になって考えているひとの言葉には、牽引力が生まれる。
流れるようなパスサッカーは美しい。きっと、そこにパスがくると、信じあっているからこそ、 走った先にパスがくる。走っても無駄だ、と思ったら、もうそこにパスはない。チームでの仕事はすべて同じ。たった一度の華麗なパスワークの陰には、幾千もの 無駄…
”悩むより慣れろ!”悩みを乗り越えようとするから辛くなる。悩みなんかそう簡単に消えないし、越えられない。だったら、悩んでいる自分を、いつもの自分にしてしまえばいい。悩むより慣れろ、だ。
言いたい奴には言わせておけ、自分に素直に生きるための一つのおまじない!
未来に選択肢があることは素晴らしいけれど、選択肢がないほうが苦しまないこともある。「するかもしれない」「できるかもしれない」は、時に罪なのかもしれない。
音にも、人の機微にも、敏感すぎると けっして幸福とは言えない気がする。
”比較”を求めるのが人の特性。でも”比較”を捨てればきっと、人はもっと豊かになれる。